ソトコト 人が集まっている場所2020

人が集めるための3つのしかけ(?)という問いへの回答
1. 大きなテーブル   住宅を設計していても、現代の住宅の中心は大きなテーブルこそ一番ふさわしいと思います。現代の家族が一緒に時間と場所を共有できるのは食事だからです。大きいテーブルでは、それぞれ好きな時間を過ごすこともできます。 みらいと奥出雲でも土間スペースに大きなテーブルを置きました。
2. 日常の延長線上にある場所。  特別なイベントやお店ではなくて、現代のコンビニやかつては集落毎にあった商店のように、日常の延長線上にある場所であることも大切だと思います。 入り口は日常の延長線上でも、中に入ると異なる目的で集まった人のそれぞれの居場所があることも大切です。みらいと奥出雲で毎週開かれる「おしゃべり笑店『みらいと』」は、地元の方々の日常の一部になっていると思います。
3. はみ出ること 現代の建築も都市も機能や用途に対してきとんと対応した部屋や建築、道路、地域に区画されます。 建物の内部で言えば部屋毎に間仕切らず、ワンルームのような使われ方ができるとよいなと思いました。建物もその内部で完結せずに、建物の外や敷地の外にはみ出るとよいなと思います。区画は管理のしやすさの為には有効ですが、人と人、人とまちが関わり合う為にはその区画からはみ出ることも大切だと思います。 今回 古民家を改修するにあたり、部屋が用途に限定されず、壁の無いつくりそのものから学ぶことも多かったです。




下記画像(含まれる文章)は全て 株式会社sotokoto online が発行する ソトコト March 2020 No.249 からの引用です。