前古市/百姓塾(リノベーション)

泊まれる博物館から「暮らせる博物館」へ。
奥出雲多根自然博物館は、「泊まれる博物館」というユニークな施設として地域住民や観光客に親しまれています。そして同館は、施設内での価値の提供を超え、この地域の価値、豊かさを再発見し、体験してもらうという「暮らせる博物館」構想をお持ちです。
その足掛かりのひとつとして、この地域で名望ある家であり、空き家となっていた築80年の民家の民泊活用が始まりました。本計画は、その主屋に隣接したはなれのリノベーションです。
裏手の谷筋には棚田が広がり、田植えや稲刈りなどの農業体験ができます。

用途:住宅・体験交流施設
2020年8月
場所:島根県奥出雲町




もともとマヤ(馬屋・牛舎)だったスペース。







農機具置き場になっている下屋越しに奥行きのある開口部が生まれています。







サッシを取り付けた開口。マヤらしい柱が現れています。







2階の居室からの眺め。農家のはなれの2階は見晴らしの良い居場所になります。













奥出雲百姓塾 稲刈り、はで干しの様子。
(撮影 宇田川孝浩)






飾り気のない納屋のプロポーション、素材を含め美しいですね。
(撮影 宇田川孝浩)


写真撮影  岡田泰治(特記あるものを除く)




奥出雲多根自然博物館