稲原の家(リフォーム)

奥出雲でも典型的な大柄な農家のリフォームです。 おじいさん・おばあさん、お父さん・お母さん、そして子育て世帯である息子さんご夫婦とそのお子さんの同居の為に、居間、食堂、水廻りが更新されました。 小屋裏(出雲地方では「あまだ」と呼ばれます。)を抱く上屋(母屋)に下屋がとりつく構成です。 上屋と下屋の境の壁には板が張られ、その板張りの壁に光が落ちます。 築120年のこの民家が、その時間、共有されてきた記憶を受け継ぎながら、現代の新しい生活を包む場所として、これからもここにあり続けることを願っています。

用途:住宅
構造規模:木造2階建
2019年1月
場所:島根県奥出雲町




上屋と下屋の境の壁には板が張られ、その板張りの壁に光が落ちます。







窓廻りには造り付けの収納、ベンチ(ベンチの下は引出収納)が設えてあります。













既存の梁がこの家の長い時間、記憶を現してくれます。







襖のむこう側は既存の座敷です。







リフォームされた居間、既存の座敷、そして庭へと続きます。部屋の奥行きと、時間の奥行きの両方を感じます。













造り付け(家具工事)のキッチン。シナベニヤで統一されています。引出や扉の取手は堅木でアクセントに。メーカー品には無い素朴さと親しみ、そして建築との親和性があります。

写真撮影  岡田泰治